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「親業」――コミュニケーションの訓練と実践「てとての会」が初めての講演会を開催!!

中里在住の筧伯子さんが代表となって、昨年11月立ち上げた「親業」を学ぶ「てとての...

てとての会中里在住の筧伯子さんが代表となって、昨年11月立ち上げた「親業」を学ぶ「てとての会」。もともと、東京都北区教育委員会主催の家庭教育学級「親業入門講座」が縁で知り合った各地のお母さん方が自主勉強会をスタートさせたのが発端だ。もちろん、すべての家庭ごとに異なる立場・事情があるが、孤立無援ともいえる現代の子育ての環境の中で、いかにして親も子もそれぞれの思いを大切にして生きてゆくかという具体的な問題意識に貫かれている。初の講演会開催に忙しい「てとての会」のミーティングに参加してみた(写真は「てとての会」の会員たち。前列左より、右田優子さん・筧伯子さん・大友由利子さん。後列左より、飯塚恵さん・五十嵐恵美子さん・閨崎芳子さん・西村聡子さん)

・「生まれてから文句ばかりいわれてきた」
 てきぱきと家事をこなし、段取りよく家庭を切盛りする日本のお母さん。慌しい時間の中で、次々と判断し指示を出し、日常の暮らしを恙なく送るお母さんたちは、まことにたくましい存在だ。
 そんな穏やかな暮らしの中で、ある日子どもがささいなことでカンシャクを起し、いつもどおり「それはこうしなさい」といったとき、「お母さんは、私が生まれてからずーっと、文句ばかりいってきた!」という言葉が返ってきた。お母さんのショックと戸惑いは計り知れない。
 『文句をいったつもりではない』、『こんなにあなたのことを思っているのに』――。お母さんのショックと戸惑いは、心外さと怒りに変わってしまう。
 一般に『そんなつもりではなかった』ということで、ささやかな事件をやり過ごしてゆくことが習い性になっているが、親も子も自分を殺すことなく対話を交わし、しかも相互に愛を愛として受けとめることができれば、子どもたちはより豊かな人間性を培ってゆけるのではないか――。
 こうした問題意識から、人間関係におけるさまざまな考え方を、具体的な行動の技法(スキル)として訓練を通じて獲得する手法を開発したのが、アメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン博士だった。ゴードン博士の提唱したコミュニケーションプログラムに基づき、「親業」を学び始めたのが、「てとての会」の誕生であった。

・孤立的な地域社会の中で
 識者たちの繰り返される子育てや人間関係についての提言は跡を絶たない。伝統的なコミュニティが崩壊し、新しい共同社会は方向性が見えず、核家族の中で、もしそのメンバー(父や母や子ら)が、たがいに気持ちの通じない感情を押し殺しているとしたらと考えたとき、背筋の寒くなる思いがする。だが、いみじくも「てとての会」の会員のひとりがいったように、「理論はわかった。だからどうすればいい?」という疑問に、明快な答えが返ってきたことはなかった。
 プラグマティズムやサイバネティックスを生み出した合衆国の風土らしく、「親業」を教育プログラムの習得と実践に求め、子らの心の問題の聞き方、親の正直な気持ちとともに話す技法、親子が互いを尊重できる対話について、体験学習を通じて学んでゆくのが、「てとての会」が学ぶ「親業訓練=PET」(社団法人親業訓練協会提供講座)だ。

明後日(2008年2月)26日(火)親業講演会を開催!

 時日が迫っているが(終了しました)、明後日26日午前10時より、王子・北とぴあ5階多目的ホール(北区男女共同参画センター「スペースゆう」)で、親業シニアインストラクターの山崎さち子氏を迎え、「愛が伝わる子どもへの接し方」を。「てとての会」主催で開催する(参加費無料。詳しくは本紙P7参照)。会として発足後初めての対外的な活動となる。
 代表の筧伯子さんは、「講座の特長は、単なる座学ではなく、ロールプレーを織り交ぜた体感できるプログラムであることです。てとての会として月1回・第1水曜日の勉強会(月100円)のほか、『親業』の入門講座(参加費4200円程度)を企画しています」と抱負を語る。多くの参加者が集まることが期待される。
(織戸雅史)

てとての会子育てと介護で忙しい日々を送る中、お子さんへの母としてのあたり前の言葉が思いやりとは正反対の受取られ方をしたことにショックを受ける。悩む中で出会ったのが「親業」の考え方と訓練。「親業入門講座」の受講者で勉強会を始め、昨年11月「てとての会」を立ち上げた
(筧伯子さん)

てとての会伝統的な<嫁>の役割意識から、介護の負担も加わって、これ以上続けられないとう危機的な行き詰り感にあった時、お嬢さんの示唆で「親業」の存在を知る。「いやなものはいやという」、「私は私自身でいいんだ」との考え方に出会い、潮が引くように楽になったと語る。
(閨崎芳子さん)

てとての会思春期の子をもつ親のひとりとして、他の人々がどのような考えをもって日々子どもに接しているのかを知りたいと思い、東京都北区教育委員会主催の家庭教育学級「親業入門講座」を受講。「親業」の考え方と実践がすべての人間関係に通じることを知る
(五十嵐恵美子さん)

てとての会子の自立を願わない親はいないのだが、自分らしさを押さえつけないコミュニケーション手法を学び、日々の接し方を訓練してこそ、親も子も主体性をもった生き方ができるのではないか―母親の愛が愛として受けとめられて初めて、人間としての自立の基盤ができると考える
(右田優子さん)

てとての会ふと受講した「親業入門講座」に衝撃を受ける。一般に親子間でのコミュニケーションといわれるが、ほんとうの気持ちのやりとりではない事例を見聞きしたからだ。受講体験をもとに、お子さんの主体性を尊重しゆったりと向き合うことができた
(飯塚恵さん)